空から降り注ぐ、心地よい風の流れと柔らかな陽射し。この事から満天の星空を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。そんな連想も、けっして理由のないことではありません。天窓という概念が生まれたのは、実は北欧の日照時間の少ない風土で少しでも風と採光を得るための工夫だったのです。
今現在天窓は、想像もできない建築装置に進化しつつあります。日本では真夏の35℃超え(いわゆる「猛暑日」)も珍しくありませんが、そんな時「外が無風でも、部屋に風が流れる」「風が家中を立体的に通り抜けていく」といったら、いかがでしょうか? それも電気を使わず、天窓を開けるだけで、です。
風向きの傾向は季節や立地ごとに存在しています。暖かい空気は、常に上にのぼろうとしているので、窓の位置や大きさ・天窓の配置などを丁寧に計算すれば、自然は無償で、思いがけない心地よさをプレゼントしてくれるのです。
太陽のある限り、自然光に満ちて電気要らずの暮らし。お家にいて「少し暑いな…」と思っても冷房のリモコンでなく、天窓へと自然に手が伸びるお住まい。日々の営みが五感を豊かにしてくれる「懐かしい未来の家」で「冷やす」のではなく「凉をとる」といった考えをSOWE Designはカタチにしていきます。